高校卒業までは東京都に住んでいました。中学、高校、大学では剣道部に所属していました。昭和62年に筑波大学を卒業後、筑波大学附属病院内科の研修医となり、その後呼吸器内科に入局し現在に至っています。
学生実習のときは、緻密な考え方ができず、内科の指導教官に怒られてばかりでしたが、自分は気が弱くて体力にも自信がないので外科系ではついていくのが難しいと思っていました。呼吸器内科は、ローテーションしたときの科の雰囲気や、指導医の先輩たちと接して、自分が「こういう医師になりたい」と思う医師像と近いと感じたため、選びました。
私が筑波学園病院に就職したときは、結核病棟もあり入院患者数は呼吸器内科が最も多く、結核を含めた感染症や悪性腫瘍、急性疾患から慢性疾患と、様々なジャンルの呼吸器疾患を経験することができました。当時はまだ呼吸器内科のある病院が近隣には少なく、「呼吸器内科なら筑波学園病院」というイメージがあったため、選びました。
まずcommon diseaseをたくさん診療できることです。また、内科系でいえば、消化器の緊急内視鏡や、人工透析、呼吸器感染症など、他病院よりも豊富に症例を経験できる分野があります。研修医もスタッフの一員として、診療に参加し、他科の医師にも気軽に相談できる雰囲気があります。つくば市内にあり、通勤しやすく、他院との連携も比較的スムーズに行えます。
一般病院では、研修医は、とにかくたくさん症例を経験することが目標です。いくつかの、同時におこっている問題を解決していく能力も要求されます。経験したいこと、やってみたいと思うことを口に出して表現できるような、働きやすい環境をつくること、どんなことでも遠慮することなく、すぐに質問やdiscussionができること、などを心がけています。
病院勤務医として言えば、とにかく病棟にいて患者さんと接すること。私達にとって日常の職場でも、患者さんにとっては日常生活から離れ、心身を病んで入院している非日常の場所です。患者さんが少しでも安心して治療を受けられるように、できるだけ早く日常生活に戻れるように、と考えて仕事をすることが大切だと思います。それから、症例から感じた疑問点を、その都度書籍や論文で調べてひとつひとつ解決し、自分の知識を増やしていくことが大切だと思います。
昔すぎて忘れてしまいましたが、指導医の先生たちはみな優しく、どんなことを訊いてもいやな顔をせず、なんでも丁寧に教えてくれました。仕事は大変でしたが、学生時代よりはよっぽど閉塞感がなく、充実した楽しい生活を送れたと思っています。
身も蓋も無い話ですが、病院の立地や規模で医師としての生活はだいたい決まってしまいます。都会の大病院で大勢の同級生と働くのと、過疎地で医師数が少ない病院で働くのとでは、仕事の内容が全く違うことは、皆さんも先輩方からたくさん情報をもらってご存知のことと思います。もちろん研修医のうちは、多くの経験ができる病院がいいと思いますが・・・
学生時代はあっという間ですが、才能があふれているひとは別として、大多数のひとは就職すると同じ仕事を何十年も続けることになります。どうやら誰でもひとつのことをこつこつと継続すれば、必ず達人になれるようです。一生続けられる分野を探すことが、研修医時代にやるべきことだと思いますし、医師はどんな環境にいても、勉強し、成長できる職業だと思います。
高校卒業までは東京都に住んでいました。中学、高校、大学では剣道部に所属していました。昭和62年に筑波大学を卒業後、筑波大学附属病院内科の研修医となり、その後呼吸器内科に入局し現在に至っています。
学生実習のときは、緻密な考え方ができず、内科の指導教官に怒られてばかりでしたが、自分は気が弱くて体力にも自信がないので外科系ではついていくのが難しいと思っていました。呼吸器内科は、ローテーションしたときの科の雰囲気や、指導医の先輩たちと接して、自分が「こういう医師になりたい」と思う医師像と近いと感じたため、選びました。
私が筑波学園病院に就職したときは、結核病棟もあり入院患者数は呼吸器内科が最も多く、結核を含めた感染症や悪性腫瘍、急性疾患から慢性疾患と、様々なジャンルの呼吸器疾患を経験することができました。当時はまだ呼吸器内科のある病院が近隣には少なく、「呼吸器内科なら筑波学園病院」というイメージがあったため、選びました。
まずcommon diseaseをたくさん診療できることです。また、内科系でいえば、消化器の緊急内視鏡や、人工透析、呼吸器感染症など、他病院よりも豊富に症例を経験できる分野があります。研修医もスタッフの一員として、診療に参加し、他科の医師にも気軽に相談できる雰囲気があります。つくば市内にあり、通勤しやすく、他院との連携も比較的スムーズに行えます。
一般病院では、研修医は、とにかくたくさん症例を経験することが目標です。いくつかの、同時におこっている問題を解決していく能力も要求されます。経験したいこと、やってみたいと思うことを口に出して表現できるような、働きやすい環境をつくること、どんなことでも遠慮することなく、すぐに質問やdiscussionができること、などを心がけています。
病院勤務医として言えば、とにかく病棟にいて患者さんと接すること。私達にとって日常の職場でも、患者さんにとっては日常生活から離れ、心身を病んで入院している非日常の場所です。患者さんが少しでも安心して治療を受けられるように、できるだけ早く日常生活に戻れるように、と考えて仕事をすることが大切だと思います。それから、症例から感じた疑問点を、その都度書籍や論文で調べてひとつひとつ解決し、自分の知識を増やしていくことが大切だと思います。
昔すぎて忘れてしまいましたが、指導医の先生たちはみな優しく、どんなことを訊いてもいやな顔をせず、なんでも丁寧に教えてくれました。仕事は大変でしたが、学生時代よりはよっぽど閉塞感がなく、充実した楽しい生活を送れたと思っています。
身も蓋も無い話ですが、病院の立地や規模で医師としての生活はだいたい決まってしまいます。都会の大病院で大勢の同級生と働くのと、過疎地で医師数が少ない病院で働くのとでは、仕事の内容が全く違うことは、皆さんも先輩方からたくさん情報をもらってご存知のことと思います。もちろん研修医のうちは、多くの経験ができる病院がいいと思いますが…
学生時代はあっという間ですが、才能があふれているひとは別として、大多数のひとは就職すると同じ仕事を何十年も続けることになります。どうやら誰でもひとつのことをこつこつと継続すれば、必ず達人になれるようです。一生続けられる分野を探すことが、研修医時代にやるべきことだと思いますし、医師はどんな環境にいても、勉強し、成長できる職業だと思います。